ランチ

天然真鯛が一匹出てくる究極のランチ

いつものことですがシェフは寝ていました。土曜日のランチに看板が出ていて受け入れ準備が万端という日もありますが、奥のソファーで寝ています。寝ている理由は簡単です。朝まで飲んでいた。よくあることです。

友人と久しぶりに会ってランチに向かいます。
妊娠中の友はManger Kawanamiのランチを
食べに行くために実家近くに引っ越して
今日を楽しみにしていたのです。

「今日は普通に寝てますね」と言ったら
目を開けてまた寝るシェフ。

「おい、車で来たか?」
「電車です」
「どこにご飯食べて行こうか?」
「は?Manger Kawanamiに食べてに来たのですけど」
「作る気ないから食べて行こうよ」

料理を食べてに来たのに他の店で
ご飯を食べようと客に提案するビストロ。

普通のお店ではありません。
当然一見さんには「今日はお休みです」と
こたえているに違いありません。

何が何でも食べて帰ることを
考えている友は引き下がりません。

「ほれ、たけのこご飯とコロッケ」と
料理を作る前にお土産を渡すシェフ。

「な。これで君のランチは終わった。どこにいく?」
「だめ、作って」

友は真剣です。

そこに入って来たのが
美女1名、女子1名、男子1名。
この美女にはメロメロのシェフは
急に話が饒舌になります。

待つこと90分でようやくコメを
研ぎ始めます。

「今日のランチは一人天然真鯛一匹だよ」
真鯛をみた瞬間待っていた友は笑顔全開です。

「お魚だ。真鯛大好き」
妊婦にはいい栄養です。
「なすひかり」を研ぎ出し釜にお米が
入ります。

火がつきます。
オーブンに火が入って網に真鯛を広げると
「だめだ。スペースが足りない」
「大きなフライパンではダメかな」
「天然の生きのいい真鯛は皮を焼くとそり返るからな」
「ほら、ダメじゃん」

これがランチです。

茜いものスープ。かなり濃厚です。このスープを飲んでご機嫌な友はニコニコです。
美女も大興奮して飲んでます。
「あれ、君は巨乳だね」ともう一人の女子に話しかけます。
「旦那さんもお喜びのことでしょう」

普通はこのような発言はありませんが、Manger Kawanamiでは普通です。

 

Manger Kawanamiで初めて食べたわかめサラダ。
ドレッシングは味噌ベースのドレッシングです。
これが実に美味しい。味噌が入る代わりに玉ねぎは入ってません。
定番メニューにしてほしい一品です。
Manger Kawanamiを開業して3回目のわかめサラダです。

天然の真鯛はローズゴールドに輝いていました。
これにガスパチョのソースがかかっています。
素晴らしいランチ。天然の真鯛は刺身で半身を食べたかったのでけど。

 

この引き締まった真鯛を贅沢にも一人一匹です。お頭はシェフが食べたかな。
真鯛の出汁で作ったスープがありましたけどね。

アイスクリームはリクエストを受けてくれたので黒ラッパのアイスクリームを指名。
黒ラッパ茸のアイスクリームはManger Kawanamiでしか食べれません。
友は「美味しい」の連呼で食べていました。

さて、おばあちゃんの家にいるちびを迎えにママは急ぎ帰るのでした。

このランチも1260円です。

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