お一人様

お一人様でも元気にManger Kawanami

最近は一人で飲みたくなる時がある。師走の忙しさの中でふと一人になる時間。ただし、目の前には美味いツマミと旨い酒がほしい。飲み過ぎには注意だけど。


酒を飲む。

社会人になったばかりのころ

酒席の作法を徹底的に叩き込まれた。

座布団に座る前の挨拶

ぜぶトンの座り方

盃の持ち方

酒のつぎ方

箸の上げ下げ

フランス料理のマナー

グラスの持ち方

立食パーティーでの振る舞い方

うるさい先輩に感謝

先日とある団体のパーティーに

参加した。いろんな業種の人々が

集うパーティーだったが全く面白くなく

早々に失礼して飲み直すことにした。

向かうのは究極の料理を食べに

Manger Kawanamiへ向かう。

重く黒い扉を開けると

席は満席だった。

奥にいる老夫婦が帰宅するところで

ちょうど席が空いた。

「初めてじゃないか。一人で来るのは」

「あまりに不味い料理を食べたから来た」

その一言で注文は終わった。

出てくるのは美味いつまみと

旨い酒。

酒を取り出しグラスに注ぐ。

さあ、楽しい宴をひとりでやろう。

もつ煮込み

ビストロで出てくるもつ煮込みはフランスの香はしない。

コテコテのもつだ。

原了郭の黒七味は確かに美味い。

ただし、入れすぎると個性が強すぎて料理が台無しになる。

後に引けない味だ。

マグロの季節がやってきた。

これが本番マグロだ。

軽く漬けにして日本酒には最高だ。

江戸時代マグロは下魚と評価されていた。

目が黒くマグロを最初は目黒と呼んだらしい。

目が黒く見も古くなると黒くなってくる。

捨てる前の目黒が真っ黒になった。

眞黒=まぐろになったという説がある。

手羽先

この甘辛の両味を出すのが技。

「こんなの簡単さ」というシェフは長年の修行のなせる技であって

素人ができる技ではない。

「家で作れるなら食べにくる必要はないさ」

そのとおりだ。

栗のアイスクリームでしめて帰ろうか。

これが実に美味い。

栗の味が強烈だ。

さて、来週も一人でいこうか。

今日は3000円のディナーでした。

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