牡蠣の有名な産地はたくさんありますよね。宮城県の唐桑、ここが牡蠣の産地であることは
20年前に住んでいた仙台で知りました。仙台から気仙沼行きの急行があります。
1日一本だけだったよな気がします。気仙沼まで止まりません。
その電車に乗って牡蠣を食べに行ったのです。久しぶりの再会なのです。
宮城県の牡蠣は東日本大震災による津波で流れてしまいました。
残った牡蠣はたった一つ。この牡蠣を広島県に頼ん増やしてもらった
そうです。といっても大変な気の長い作業です。
広島で牡蠣が育っている間、漁師さんは唐桑の海に沈んだいろんなものを
引き上げていました。国は何もしてくれません。ボランティアのダイバーが
必死になって海底に沈んだ車を引き上げます。車を最優先に引き上げたのは
タンクにあるガソリンが流出することにより海が汚れるのを避けるためにです。
唐桑漁師さんたちは海の牡蠣を美味くするために植林運動を展開していました。
海に栄養分豊富な水が流れてこなければ海は育たない。そう信じていたのです。
実際に植林に参加した私は今でも覚えています。森がそだだなければ海は死ぬ。
そう私に教えてくれた人は3月11日に亡くなりました。
世界一うまい牡蠣を作るんだ。唐桑半島の先にあるイカダから引き上げた
牡蠣は口の中に広がる潮の味と牡蠣のミルクが混ざり合い最高。
白ワインとの相性は抜群でした。
さて、広島から里帰りした牡蠣はどうなったのかな。
さて、ご対面です。
まだ小さいな。
これからかな。大きくなるのを待とうかな。
赤穂の牡蠣で今日は乾杯だな。
唐桑の牡蠣はこれかも注文するよ。